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グリーン トレンド

Plants remove cancer causing toxins from air UTS 2023/5/25

ベンゼンなどの発がん性化合物を含む有毒なガソリンガスを、植物が室内空気から効率的に除去できることが、画期的な研究により明らかになりました。

この研究はシドニー工科大学(UTS)のバイオレメディエーション研究者であるFraser Torpy准教授が、大手プラントスケープソリューション企業Ambiusと共同で行ったものです。

研究者らは室内植物を組み合わせたAmbiusの小型グリーンウォールが、有害でがんを引き起こす汚染物質の除去に高い効果を発揮し、わずか8時間で周囲の空気から最も毒性の高い化合物の97%を除去することを発見しました。

世界保健機関(WHO)によると空気の質の悪さは、世界で670万人の早死にの原因となっています。ほとんどの人は家庭・学校・職場などで90%の時間を屋内で過ごしているため、空気の質を改善するための新しい戦略を採用することが重要です。

AmbiusのGMであるJohan Hodgsonはこの研究により、私たちが呼吸する空気を迅速かつ持続的に浄化するために、室内植物や壁面緑化が果たす重要な役割について、新たな証拠を提示したと述べています。

「私たちは屋内の空気の質が屋外の空気よりも著しく汚染されていることが多く、その結果、心身の健康に影響を与えることを知っています。しかし、今回の研究で室内に植物を置くという簡単なことで、大きな違いが生まれることが明らかになりました」

室内植物に関するこれまでの研究では、室内空気中のさまざまな汚染物質を除去できることが示されていますが、世界中の建物で有毒化合物の最大の発生源の一つであるガソリン蒸気を浄化する植物の能力に関する研究は今回が初めてです。

オフィスや集合住宅はドアやエレベーターで駐車場と直接つながっていることが多く、有害なガソリン関連化合物が職場や住宅地に染み込むのを避けるのは困難です。また多くのビルでは、近隣の道路や高速道路からのガソリンガスに曝されています。

ガソリンガスを吸うと肺の炎症・頭痛・吐き気などを引き起こす可能性があり、長期間の暴露により、がん・喘息その他の慢性疾患のリスクが高まり、寿命が短くなる要因になると言われています。

Torpy准教授は、密閉されたチャンバーでの測定に基づくこの研究結果は、大気中のガソリン汚染物質を除去するという点で、彼らの期待をはるかに上回るものであったと述べています。

「植物が石油関連化合物を除去する能力をテストしたのは今回が初めてで、その結果は驚くべきものです。例えば、発がん性物質として知られるベンゼンは、アルコールなどの有害性の低い物質よりも速い速度で消化されます。また、大気中の有害物質が濃縮されればされるほど、植物がより速く、より効果的に有害物質を除去することがわかりました。これは植物が生育環境に適応していることを示しています」

具体的にどんな植物がどんな有害物質を除去するのか以下のブログへ

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