森の地下に広がる「ザイオン」

グリーン トレンド

森の中を歩くとき私たちは皆、独特の静けさを経験します。現代の多くの人は森の中を散歩したり、深呼吸をしたり、自然と触れ合ったりする必要性を感じて生きています。多くの木や植物が集まっている場所の空気は、都会よりもずっと上質です。木々が光合成をすることで、酸素が発生するのです。

しかし、それだけが私たちがこれらの美しい風景を大切にすべき理由ではありません。森林は私たちの地球の気候に影響を与える最も重要な生態系の1つです。葉の表面に粒子やエアロゾルを付着させることで、大都市の汚染を防いでいるのです。

私たちは地表で起こっていることは詳しく説明することができます。今回は一歩踏み込んで…美しい森の地下で何が起きているのかを見てみましょう。

ザ・エッセンシャルズ:根・水・糖

植物が好きな方はご存じだと思いますが・・・すべての栄養素と水を吸収する場所、根は植物の最も重要な部分です。光合成が行われる木の葉では、糖分が生成されます。これらの糖は生長促進のために、木の根に運ばれます。糖は木の表面に近いところにある静脈のようなチューブ(葉脈)を介して輸送されます。そのため、木を表面近くで切ると、実際に木を枯らすことができるのです。

大きな木は1日に2トンもの水を土から葉に運んでいることをご存知でしょうか(大人のサイ1頭分に相当します)。さらに驚くことに、木々の根はとても強く、土や森の地面を支えているのです。そして、スペースが必要な時には岩を割って新しい土を作り、上の森と同じだけの生き物を支えているのです。私たちは森の中で木がしていることのほんの一部しか知らないのです。

WWW.アンダーグラウンド・コミュニケーション

森の特別な点は、多くの樹木や植物(その他の微生物)が非常に密接に共存していることです。人間をひとつの空間に密集させると、必ず問題が発生しますが森は違います。木や植物はそれぞれが地下でつながっていて・・・それはある意味「ナチュラル・インターネット」みたいなものです。地下に広がる通信・情報システム、いわゆるウッドワイドウェブ(WWW)が本当に存在するのです。

これらの樹木は文字通り、互いにコミュニケーションをとり・助け合い・さらには人間と同じように戦争を起こすこともあります。そのウラで暗躍しているのは菌類であり、そのネットワークが必要です。菌類は樹木の根の周りや中にまで繁殖しています。菌類は木に情報(栄養)を与え、その代わりに報酬(糖分)を受け取っています。2つの異なる生物間の緊密で長期的な生物学的相互作用である、完全な共生が成り立っているのです。

1平方センチメートルの土の中に、450キロメートル以上のネットワークが張り巡らされているのです。森は土中・地表・空とつながる無数の生物の巨大な相互接続システムであると言えます。

ウッドワイドウェブ・ザ・ムービー

「マザーツリー」と呼ばれる年長の強い木が、日陰にいる小さな苗に糖分を送り込むことも発見されています。そうすると、その森では弱い苗でも生き残る可能性が高くなるのです。まるで、木の苗床のようなものです。逆に枯れかけている病気の木は、最後の資源を周りの健康な木に分け与え、彼らを助けようとするのです。

このネットワークで最も驚くべきは、その通信能力です。例えば、ある木が寄生虫に襲われたとき、ウッドワイドウェブは近くの他の木に信号を送ることができます。すると、近隣の木は防御策を講じることができるのです。

ただし、それぞれの地域には犯罪者が存在します。システムの中に泥棒がいるのですが、多くの場合、蘭の花が犯人です。彼らは侵入経路を見つけ、システムを “ハッキング “するのです。隣の木に行く途中の資源を盗むのです。またブラックウォールナットの種は、このネットワークを悪用し、ライバルを妨害するために、木の周りに有毒な物質を撒き散らします。まるで、自然界のハリウッド映画のような光景が繰り広げられているのです。

あなたがウッドワイドウェブに触れる機会があれば、森を普通の街のように考えてみるといいかもしれません。あなたの足元では、おしゃべりや取引など、さまざまなコミュニケーションが行われています。地表では一本の木にしか見えないかもしれませんが、実は巨大なコミュニティの一部であり、繁栄しているのです。

▼植物の根に効く商品

コメント

タイトルとURLをコピーしました